プロボクサーって儲かるの?引退後の生活は?

2019/03/03
プロボクサーって儲かるの?引退後の生活は?

プロボクサーって儲かるの?引退後の生活は?

 

プロボクシングジムをやっていると、
年に30回は訊かれるこの質問にズバリお答えします!

 

基本的に、儲かる職業ではありません!

 

ガッカリさせちゃいましたか?
しかし、これが現実なのです。

 

プロとしてのボクサーの収入は、いわゆるファイトマネーです。
これは計算式や契約によってまちまちですが、
とにもかくにも1対戦ごとに得る収入です。

 

コンタクトスポーツである以上、ぽんぽんぽんぽん気軽に対戦してはいけません。
とても危険ですし、マッチングの都合上、機会だって限られます。
よって、収入という意味では安定しません。

 

また、ファイトマネーの原資は、
基本的に興行主(プロモーター)のチケット収入です。
ゴールデンタイムにお茶の間でテレビ放送されていた時代とは違い、
莫大な放映権料などが~なんて話はなかなかありません。
チケットを買ってご来場くださるファンの皆さまによって、
プロボクサーという職業は成り立っているのです。

 

しかし、よっぽどの人気選手や世界チャンピオンでもない限り、
このファイトマネーだけで生活することは困難です。
というより、事実上無理です。

 

なので、プロボクサーとして生活するためには、
練習の妨げにならない程度のアルバイトなどが必要です。

 

もちろん、お勤め先がプロボクサーとしての活動を
理解し支援してくれるのであれば話は別です。
その点は他の社会人スポーツと一緒です。

 

練習に減量に怪我にと過酷なプロボクシング。
基本的に自由の利くアルバイト生活となってしまいます。

 

では、彼ら若人がなぜそこまでがんばるのか。
プロボクシングにはそれだけの魅力があるからに他なりません。
選手を、ファンを、魅了する舞台があるのです。
平凡な社会に埋没することなく、プロボクサーとして歴史に戦績を刻めるのです。

 

では、そうやって苦労して戦い抜き、引退したプロボクサーはどう生きるのか?

 

改めて仕事をしようにも、当然キャリアというものがありません。
30代後半で引退したとして、大卒からキャリアを積んでいる社会人と比べて、
10年以上の開きが出てしまいます。
普通に考えると、これはとても不安になる事実でしょう。

 

先日も、高校生のお子さんがプロボクサーを目指したいと言い出し、
不安になられた親御さんから、実際はどうなのかと率直なご相談を承りました。

 

前述のとおり、現役時代はアルバイトでの生活となります。
では、現役引退後は?

 

実は、ここからは安心していただいていいのです。
特に、市川・本八幡駅すぐのレイスポーツボクシングジムでがんばっている限り、
就職先の斡旋、ご紹介まで致しております。

 

そもそも、プロボクサーの人生設計にはセカンドライフという考え方があります。
つまり、引退後の生活です。

 

実力本位の世界、誰しもが人気チャンピオンになれるわけではありません。
1勝することもなく引退してしまうボクサーだっています。
だからといって、そのボクサーはダメなヤツでしょうか?

 

断じて、そんなことはありません!

 

世間ではどう思われるかわかりませんが、ボクシングファンは知っています。
プロテストに合格することがどれほど大変か。
毎日のように練習しながらアルバイト生活をすることがどれほど大変か。
試合の緊張感を、実力を発揮できない恐ろしさを。
もちろん、減量の苦しさだって。
どんなスポーツよりも練習が苦しいとまで言われるボクシングでプロになったのです。

 

なので、プロボクサーであったという事実はそれだけで信頼の証です。

 

どこの馬の骨とも知れぬ誰かよりも、
苦しみながらも努力し結果を出した元プロボクサーを雇いたいという、
企業や経営者さんをレイスポーツはいくつも知っています。

 

また、労務アウトソーシングの企業さんと連携して、
レイスポーツ向けに特別な求人情報を頂戴していたりもします。

 

いまどき、真面目な努力家ほど貴重な人材はいませんよね!

 

その点、プロボクサーなら大丈夫!
若いうちに努力して結果まで出したひとかどの人物なのですから!


ごく普通の人生とは程遠い道ではあります。
ですが、プロボクシングジムである以上、レイスポーツはそれを理解しています。
熱心にボクシングに打ち込んだプロボクサーを決して不幸には致しません。
なにせ日頃から我が子だと思って指導しているのですから。

 

少し横道に逸れてしまいましたね。

 

プロボクサーって儲かるの?引退後の生活は?

 

この質問の答えは、
・儲かる職業ではありません
・ただし、引退後だってプロボクサーとしてちゃんと評価されます
と、なります。

 

だから、もしも、若いあなたがプロボクシングを志すのであれば、
指導者を信頼して全力で努力し、邁進してください!
私たちは決してあなたを見捨てたりはしないのだから!